坂の上へ: J.S.の金融・経済コラム+α

アクセスカウンタ

help RSS 社会保障費を抑制するため、メタボ検診なんてやめてしまえ!

<<   作成日時 : 2010/06/15 23:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 0

菅政権は財政健全化を目指す方針のようです。

私は今すぐ日本の財政が破綻するとは考えていません。しかし、日本の政府債務がもうすぐ1000兆円、GDPの2倍程度になりそうという状況はやはり健全だとは思えません。ですから、基本的には私はこの方針には賛成です。


ただし、財政健全化策を実際に行うにはタイミングも重要です。景気が悪い時もしくは景気が下降していく局面で財政健全化策を講ずる、つまりは政府支出の削減を行うと景気悪化がさらに進行してしまいます。

本来、財政を考える上では長期的視野を持つべきなのですが、現実には柔軟な対応が必要なのです。

もっとも、現在、景気は上向きつつあります。
このため財政再建を目指すのには悪くないタイミングでしょう。


財政再建のため、政府は消費税増税を行う方針のようです。
しかし、その前に、財政支出の削減をやるべきだと考えます。
なかでも社会保障関連の費用は、毎年1兆円ペースで増加しそうであり、これは問題だと思います。




社会保障費の増加は、一般には高齢化の進展のためやむを得ないと考えられています。

しかし、本当にそうでしょうか?


私は、医療分野に関しては「科学的根拠に基づく治療」の徹底を行うことで、医療費の削減ができるのではないかと考えています。

医療は科学的根拠に基づいて行われていそうなものですが、実体はそうではありません。


例えば、しばらく前に、健康診断で実施されている検査項目のなかに病気の予防や死者の減少という視点では有効性を示す根拠が薄いものがあるという報道がありました。この調査を行ったのは厚生労働省です。

しかし、その後、健康診断の項目が変わったという話は聞きません。

有効性の示されていない検査をやめるだけで、かなりの費用削減ができるのではないでしょうか?


類似の例で、多くの議論を呼んでいるのがメタボリック・シンドロームの検査基準です。
日本独自の基準では、女性のほうが男性よりも腹囲の基準値が大きいということひとつとってもおかしいと感じます。

あやしい基準で「病人」を作るくらいなら、少なくともしばらくの間、メタボリック・シンドロームの検査なんてやめてしまうべきです。




さらに言えば、病気の際の薬の処方にも問題があると思います。

例えば、高血圧や高血糖は、私も問題だと思います。
しかし、やや血圧が高い、やや血糖値が高いという人にまで、つまりは食事や運動で十分に改善できる人達にまで薬を処方していないでしょうか?

別の例をあげれば、風邪のときに何種類もの薬が処方されていないでしょうか?
さすがに最近はウイルス性の風邪には効かないことから抗生物質は処方されないようです。

しかし、そもそも風邪薬には、のどの痛みの緩和や解熱など対処療法薬しかありません。
つまり、風邪に直接効く薬ではないわけです。

もちろん、ただの風邪でも薬を処方したほうがよいケースもあるでしょうが、たいていの場合は薬があってもなくても治る時間にはあまり差がないのではないでしょうか。


こうした「余計な」薬の処方を止めるだけでも医療費は削減できるでしょう。




繰り返しますが、重要なことは、「科学的根拠に基づく治療」の徹底です。

厚生労働省がまったく努力していないとは言いませんが、政治家が改めて決意を示すことが、まずは大切です。


と同時に、「科学的根拠に基づく治療」に関する判断を行う医者・研究者については、国の責任でプロフィールと、委員会等での発言を全て公開すべきです。
このなかで、特に大切なことは、製薬会社からの提供資金額をガラス張りにすることでしょう。


製薬会社から医者・研究者に資金が渡ること自体は悪いことではありません。多くの場合、このお金は医学の進歩に貢献するでしょう。
しかし、人間ですから、お金をもらう以上はその製薬会社に有利な判断をしたいということも起こり得ます。


このために、過去10年程度の資金提供の履歴と医者の発言内容を同時に公開すれば、製薬会社にとっても医者・研究者にとっても抑止力が働きます。
つまり、あまりにも製薬会社よりの発言をする医者には疑いの目が向けられますし、製薬会社に不利な発言をした医者への資金提供額が大きく減ることがあれば、その製薬会社の社会的姿勢が疑われることになるわけです。


と同時に、「科学的根拠に基づく治療」の判断には、少なくとも三分の一の程度の人が、利害関係者ではないようにすることも重要です。そうすることで、より「科学的」な結果が得られやすくなるようになるでしょう。

こういう努力は、是非、やってもらいたいと思っています。

テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ビリーズブートキャンプ
ビリーズブートキャンプでダイエットに成功しました〜少しの工夫でこの効果♪ビックリです ...続きを見る
ビリーズブートキャンプ
2010/06/16 11:10
平均的な高齢者は哀れな弱者ではなく金持ちだ
昨日、「社会保障費を抑制するため、メタボ検診なんてやめてしまえ!」というタイトルの記事を書きました。 今日も引き続き医療関連の話です。 ...続きを見る
坂の上へ: J.S.の金融・経済コラム+...
2010/06/16 22:29
消費税増税、事業仕分け、歳出削減
菅さんが、改めて消費税増税に言及したことから、この件に関するニュースをよく見かけるようになりました。 ...続きを見る
坂の上へ: J.S.の金融・経済コラム+...
2010/06/23 22:46

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
社会保障費を抑制するため、メタボ検診なんてやめてしまえ! 坂の上へ: J.S.の金融・経済コラム+α/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]